少年少女



サイゾー 2009年 07月号 [雑誌]


>>> アイドルファンにとって、アイドルのブレイクにもはや意味はない。

>>> インターネットが普及する以前は、テレビや雑誌で継続的な露出がなければ、お目当てのアイドルの活動を日々追って行くことは非常に難しかった。

>>> ファンクラブに入ったり足繁く本屋に通って雑誌をチェックしたりファン同士の繋がりで連絡を取り合ったりとかで情報を得ていたのは一部の熱心なアイドルファンだけで、ほとんどのアイドルファンはそんな方法で情報を得られることを思いつきもせず、ただ受動的に日常生活を送る上で目にするアイドルに憧れていただけだった。あと思いっきり能動的になってコンサートに行くとか。

>>> だから、ブレイクしなければ、ブレイクして継続的にメディアに露出していなければ、ハードコアなアイドルファンを除く多くのアイドルファンは、そのアイドルの活動に日常的に接することが出来なかった。

>>> そういった時代には「アイドルファンがアイドルの活動を常に追うことができるために」アイドルがブレイクする必要があった。

>>> が、どんなアイドルでも公式サイトやブログを持っていて、尚且つ2ちゃんねるや様々なコミュニティサービスにおいてハードなアイドルファン同士で容易に情報を交換することが可能な今の時代に、お目当てのアイドルがテレビや雑誌など誰でも目に付くメディアに出続ける必要はない。

>>> ブレイクなんてしなくても、ブログで毎日顔が見れたり日記を読めたり、その上動画まで観れたりする。細かい露出情報も逐一アップされる。イベントの告知だって前もってしてくれて、会いに行くことさえできる。

>>> "消える"という現象はどんなに些細な仕事であれ、続けている限り、起こりえない。

>>> 大体、アイドルファンが1人のアイドルに本気で執着している期間なんて、もって2、3年が精一杯。ブレイクしてもしなくても、2、3年くらいの活動なら、アイドルは続けてくれる。

>>> アイドルとアイドルファンは常に一対一の関係性でしかない−−こうしたアイドルファンからの視点で考えれば、お目当てのアイドルがブレイクしてより多くの人が見知った存在になることに、価値なんてあるはずもない。「一対一」以外の変化は、すなわち常に「一対一」以外の、環境の変化でしかない。

>>> アイドルがブレイクし社会的に勝利を収めたとしても、アイドルファンの心の底に根付いている敗北感は消え去ったりはしない。

>>> だからこそ、アイドルとアイドルファンは、いつまでも美しい。

>>> オレの方が広末が好きだ



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